Ｑ 高力ボルトの最小縁端距離は、手動ガス切断と自動ガス切断で、どちらを小さくできる？
Ａ 自動ガス切断の方が小さくできる
高力ボルト孔の中心から材端までの距離を、縁端距離といいます。縁端距離が短いと鋼板が破断しやすいので、ボルト径が太いほど縁端距離は大きく設定されています。圧延されたままの縁、自動ガス切断縁、のこ引きの縁の場合は、手動ガス切断縁、せん断切断縁よりも小さくできます（S接指針）。手動ガス切断やせん断切断だと切り口の信頼性が劣り、安全を見込んで大きくする必要があるからです。縁端距離は、軸方向のはしあき、軸直角方向のへりあきがあります。
・縁まで短いと危険ですが、縁まで長すぎてもスプライスプレート（添え板）が縁の方で反って、隙間ができるおそれがあります。そこで縁端距離は、板厚の12倍かつ150mm以下という制限もあります。
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読者の方が誤植を見つけてくれました。p９右段上から9行目 「破水 はふう→破封 はふう」 です。申し訳ありません。
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