Q 強度の違う鋼材を突き合わせて完全溶込み溶接とする場合、溶接部のど断面の許容応力度はどちらで計算する?
A 弱い方の許容応力度で計算する
SN400とSN490を突き合わせて完全溶込み溶接する場合、SN490に合わせた溶接材を使っても、溶接のど断面の許容応力度はSN400と同じとしなければなりません。強度が低い側に合わせて溶接部も計算することで、安全側の設計となります。
・許容応力度は基準強度(降伏点)をFとすると、短期許容応力度はF、長期許容応力度は2/3Fとなります。長期許容応力度は、長期荷重(重さ)がかかっている時の、常時の応力度における法律的な上限。短期許容応力度は、長期荷重(重さ)と短期荷重(地震力など)の両方がかかった時の、非常時の応力度における法律的な上限。地震時などの最大の応力度が、降伏点以下となるように定められています。
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読者の方が誤植を見つけてくれました。p9右段上から9行目 「破水 はふう→破封 はふう」 です。申し訳ありません。
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