Q 部分溶け込み溶接の有効のど厚は、開先の深さとすることができる?
A いいえ。開先の深さ全部とすることができない場合がある
部分溶込み溶接では、圧縮応力は力が伝わるけど、引張り応力や曲げモーメントは溶け込んでいない部分では力が伝わりません。また完全溶込み溶接のようにルート間隔を取って、裏当て金で下をふさいで溶かし込むのと違い、斜めの開先(溝、グルーブ)に簡単に溶着金属を入れます。開先深さ全部が溶け込んでいるとは限らないので、構造上は開先深さから一定量を引いて有効のど厚とすることが多いです。
・日本建築学会「鋼構造接合部設計指針」(第3版 2013)では、部分溶込み溶接継目における軸方向耐力計算時、被覆アーク溶接によるレ形、K形開先の場合、開先深さから3mm引いた値とするとあります。
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