Q ルート面とは?
A 開先部の斜面を除いた垂直面またはその長さ
ルート(root)は根が原義で付け根を指し、母材のルート、溶着金属のルートがあります。開先加工で斜めの面を取る場合、残った垂直(水平)な面がルート面(フェイス)となり、その長さをも指します。ルート間隔は、ルート面どうしの間隔です。
・開先加工でルート面を残さないですべて斜面にすると、加工時にばり(不要な突起)が出やすい、溶着金属が溶け落ちやすい、ルート間隔を一定に管理しにくいなどの弊害があります。またルート間隔を取らないと、溶着金属が下まで完全に溶け込まず、部分溶け込み溶接となってしまいます。応力をしっかりと伝える完全溶け込み溶接とするには、ルート面とルート間隔を適切に取ることが必要です。