Q 高力ボルト接合では、応力はせん断力と支圧力で伝わる?
A いいえ。摩擦面どうしの摩擦力で伝わります。
普通ボルト(=中ボルト)では張力が弱くて摩擦力が小さく、板がずれてボルト軸に当たります。板がずれようとするのを、ボルト軸でつっかえ棒して防ぐことで接合します。ボルト軸の上半分を考えると、横から支圧力がかかり、ボルト下半分からのせん断力とつり合います。支圧力とは物体に部分的にかかる圧縮の力、局部圧縮力のことです。一方高力ボルト接合では、摩擦面どうしの摩擦力で応力が伝わります。よって、高力ボルトの軸力と摩擦面の状況の2点が、管理する上で重要となります。
・高力ボルトと普通ボルトを併用すると、摩擦力によって板がすべらず、普通ボルトの軸に板が当たりません。また普通ボルトによる張力は小さいので、高力ボルトの張力だけで摩擦力が決まります。よって応力分担ができず、高力ボルトの効果だけで接合することになります。
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