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    Q 高力ボルト接合のすべり耐力とは?

    A 摩擦面がすべり出す瞬間の板方向の荷重、すべり荷重のこと

    摩擦接合部がどれくらいの力まですべらずに耐えるか、どれくらいの力ですべり始めるかがすべり耐力。すべり耐力を超えると、板がすべり出します。力とすべりのグラフでは、すべり耐力に達すると、同じ荷重でグラフが右に移動します。

    すべり出した板はボルト軸に当たって止まります。今度は普通ボルトと同様に、ボルト軸のせん断力ですべるのを支えることになります。ボルト軸のせん断力に対抗するのが、板の支圧力です。ボルト軸、板が変形しながらがんばるので、グラフは少し上に行きます。荷重がボルト軸のせん断力の最大か、板の支圧力の最大に達すると、破断して接合部がはずれてしまいます。

    ・摩擦接合ではすべり耐力以下の繰り返し応力であれば、ボルト張力や摩擦面の変化は起こりません。疲労強さ(無限振幅しても破壊しない応力の上限)は高力ボルトではなく、接合部材で決まるのが一般的です(S接指針)。
    ・すべり耐力(すべり荷重)は、摩擦面のすべり係数(摩擦係数)、ボルト張力、ボルト本数、摩擦面数の掛け算で決まります。

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    読者の方が誤植を見つけてくれました。p9右段上から9行目 「破水 はふう→破封 はふう」  です。申し訳ありません。

     

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