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    Q 角形鋼管の柱にH形鋼の梁を剛接合する場合、どういう溶接をする?

    A 梁のフランジはダイアフラムと突き合わせて完全溶込み溶接、梁のウェブは柱表面に隅肉溶接とする

    梁に曲げモーメントがかかると湾曲し、その湾曲によって一番伸びる、縮むのは、湾曲の外側、上下端に位置するフランジ部分です。一番伸びるということはもっとも引張りが強い、一番縮んでいるということはもっとも圧縮が強いということです。

    梁はそのフランジの応力度を、柱のダイアフラムに伝えねばなりません。フランジをダイアフラムに突き合わせ溶接しますが、さらに全断面を溶接する完全溶込み溶接とします。部分溶込み溶接では、引張りの時に力が伝わらないからです。

    梁を平行四辺形にしようとするせん断力は、断面各部ではせん断応力度となって断面の平行方向に働きます。せん断応力度は、梁中央部が強く、梁上下端がゼロです。梁中央にあるウェブが、せん断力応力度を主に負担することになります。ウェブに発生するせん断応力度は、隅肉溶接で伝えられます。

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