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    Q 溶接面に固着したミルスケールはどうする?

    A 溶接に支障のない場合は除去しなくてOK

    ミル(mill)とは製鉄所、スケール(scale)とはうろこ、こけらのことで、製鉄所で付いたうろこ状の黒いさび、黒皮(くろかわ)を指します。製鉄所ではまっ赤に溶けた鋼を圧延(圧して延ばす)して板、H形鋼などをつくります。高温に加熱すると空気中の酸素と鉄が反応して、酸化第一鉄(FeO)、四酸化三鉄(Fe3O4)が表面に酸化被膜として付着します。

    ミルスケールはすべすべしていて、摩擦面では絶対に不可です(S15参照)。「溶接に支障のない場合は除去しなくてOK」は、1級建築士試験の過去問から取ったものです。ただし、基本的には溶接前にミルスケール、赤さび、塗料、油などは、ブラストやグラインダー(研磨機)、酸洗いなどで除去します。不純物を溶着金属に巻き込むと、ブローホール(気孔)などさまざまな不具合を起こします。溶接面とその周辺は、きれいな銀色となるように磨いてから溶接するのが基本です。

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