Q 溶接のど断面の許容応力度は、鋼材と同じ?
A 突き合わせ溶接は同じ、隅肉溶接は鋼材の1/√3
溶接部の許容応力度は下表のようになります。Fの値は、母材に応じた適切な溶接材料を使えば、許容応力度は母材と同じにできます。短期でF、長期で2/3Fは、鋼材、鉄筋、高力ボルトと同じ。せん断が1/√3となるのも同じです。
隅肉溶接では、鋼材の1/√3(約0.6)倍となります。隅肉溶接の許容応力度が突き合わせ溶接と同じとなるのは、せん断だけです(令92)。突き合わせ溶接は板の小口を突き合わせる溶接で、完全溶込み溶接と部分溶込み溶接があります。溶着金属は熱を加えているため、降伏点がはっきりしないものもあります。その場合はひずみ度が0.2%になった応力度を疑似的な降伏点とし、その点を基準強度Fとします。
ついに発売! スーパー記憶術の新訂版
|