Q 溶接時の入熱量はどうする?
A 一定(40kJ/cmなど)以下とする
溶融金属の冷却速度が小さいと、金属組織が粗い状態で固まり、強度、靭性が低下します。阪神淡路大震災では、溶接部の破壊による倒壊、損傷が多く発生。その原因にパス間温度の高さ、入熱量の多さによる冷却速度の小ささが挙げられました。パス間温度、入熱量を共に低くし、金属の温度が下がるスピードを速める必要があります。
入熱量は電力(電流A×電圧V=W=J/s)を速度(cm/min=1/60cm/s)で割った値(J/cm)です。溶接に使うワイヤ(溶着金属を巻いたもの)などの規格により、入熱量の上限が決められています。溶接長、電流、電圧から溶接時間(min)を出し、1パスの溶接時間をタイマーで管理することで、入熱量を一定値以下に抑えられます。
・エネルギー、仕事の単位:J(ジュール)=N(ニュートン)×m(メートル)
エネルギー効率、仕事率の単位:W(ワット)=J(ジュール)/s(セコンド:秒)
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