Q 鋼材の切断、孔あけ、開先加工はどのように行う?
A 工作図のデータを元に、切板会社(シャーリング会社)または鉄骨製作工場が、NCバンドソー、NCボール盤、NC開先加工機などで行います。
工作図のCADデータを各機械に入力して、切断、孔あけ、開先加工を行うのが一般的です。けがきから切断、孔あけ、開先加工に至るまで自動化が進んでいます。
・NCとはNumerical Control machiningの略で、数値によって制御された機械製作です。切断、孔あけ、開先加工は、材をセットすれば、あとは自動でやってくれる機械があります。小規模な工場では、昔ながらの職人技で製作しているところも多くあります。
・バンドソーは、帯(band)状のノコ(saw)が高速で往復して切断する機械。ボール盤は、オランダ語が語源のドリル台。開先は溶接をする際に溶着金属を入れる溝のことで、グルーブ(groove)ともいいます。開先加工は、開先をつくるために35°、45°などの角度に切断すること。
・帯鋼(フラットバー:平らで長い鋼材)に印を付けて定規(シナイ)にし、現寸の規準とします。型板は部品の形を現寸で表す型で、樹脂フィルムなどでつくられます。定規、型板はけがき作業で使われますが、生産ラインの自動化により省略される傾向にあります。けがきも針、ポンチ、たがねで傷つけるのではなく、NCけがきによって、傷付けることなくマークが付けられるようになりました。