Q ポンチ、たがねなどによる打こんを残せない鋼材とは?
A 490N/mm2級以上の高張力鋼、曲げ加工された400N/mm2級軟鋼の外面には、打こんを残せません。
けがき針、ポンチ、たがねなどで鋼材に傷を付けて、切断や孔あけの位置を示すことを、けがきと言います。「罫(けい)描き」が語源です。高張力鋼や曲げ加工された鋼の外面に打こん(痕)を付けはいけません(JASS6)。強い張力がかかると、打こんから割れてしまうおそれがあります。ただし切断、孔あけ、溶接などで除去される場合は、打こんを残すことができます。